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ご挨拶


第3回獣医病理学専門家協会(JCVP)学術集会を開催するにあたり

大会長 橋 公正(日本獣医生命科学大学)

来春の第3回JCVP学術集会は日本獣医生命科学大学獣医病理研究室が担当させて頂きます。3月29日と30日の2日間、三鷹市公会堂にて開催されます。

今回は3年ぶりに「ポスターセッション」を復活させて、研究の成果を秋の日本獣医学会まで一年間待たないで発表する機会を提供致します。優秀な発表には授賞を検討しておりますので奮ってご参加下さいますようお願いします。

病理学の進歩は,診断病理と実験病理の相互の発展に支えられています。獣医病理研修会は今回の開催で56回目を数えます(帯広畜産大学担当)。研修会はこれまで診断病理のレベルアップに大いに寄与してきました。各発表者の多様な技術、観察眼を駆使して確定診断に至るプロセスは、特に若手の病理学者には大変勉強になります。今回も多種多様な動物の臓器病変について議論が熱く交わされることを期待致します。

特別講演として、ヒト消化器癌研究一筋に歩んでこられた石渡俊行先生(日本医科大)の「癌診断と治療へ向けた新たな概念─癌幹細胞と上皮間葉転換─」を予定しております。癌の再発、転移や治療抵抗性を解明するための実験病理学的なアプローチをご披露して下さることでしょう。

その他、チュートリアルセミナーは「泌尿器系腫瘍の臨床と病理」の 2演題を、スライドセミナーは「前臨床試験における循環器病理」の1演題を、また卒後教育セミナーは「眼球内出血の毒性発現メカニズム」と「ラット膵島の加齢性病変」の2演題をそれぞれ例年通り予定しております。また大変好評であったJCVP試験問題の解説を今回も実施致します。

今回は 2日間の日程としてはかなり過密なスケジュールになりますが、順調な進行を目指してスタッフ一同努力するつもりです。皆様のご協力のほど宜しくお願いし ます。多くの皆様のご参加をお待ちしております。