
ご挨拶
第2回日本獣医病理学専門家協会学術集会の開催にあたり
第2回の学術集会を大阪府立大学で担当させていただくことになりました。2015年3月27日・28日の二日間を予定しています。
初日3月27日には第55回獣医病理学研修会を開催します(担当:宮崎大学)。病理診断は、一方的な意見で成り立つものではなく、さまざまな研究者の意見を最大公約数的に集約することで、病理診断が成り立ちます。しかし、最も重要なことは討議のなかで一致をみない問題点を明確にし、それを解明するための調査・研究をスタートする意識です。これは、病理診断学のさらなる向上と臨床現場への有意な情報還元に繋がります。若手の参加者の積極的な発言を期待します。2日目の28日は、卒後教育・セミナー、スライド・セミナー、チュートリアル・セミナーを昨年の学術集会同様に予定しています。それぞれのプログラム委員の先生方により工夫が凝らされていますので、新たな知識を得る機会として参加していただければ思います。
今回の学術集会の特色としては、2日目に以下の二つの企画を用意しています。
1.2014年度の第22回JCVP資格試験で出題された鏡検問題の解説を行います。これはプログラムの関係で朝早くの開催となりますが、JCVP資格取得を目指す若手の研究者や大学院生の方々にはぜひ参加をお願いしたいと思います。
2.Veterinary Pathologyの学術雑誌の編集に関して、この雑誌の編集委員長であるDr. Jeff Caswellが来日され、この雑誌の編集・審査方法等(いかにすれば採択されるか・・・!)が解説されます。この雑誌は、ACVP、ECVP、
JCVPとの共同運営で、私たちにとっては機関誌になります。「JCVP会員からの積極的な投稿を、そして獣医病理学の国際的な発展を・・・!」との趣旨です。
今回の学術集会で開催される研修会やセミナーへの参加は、JCVPの受験資格や更新資格となります。JCVP会員の学際的に高い資質を維持するためにも、多くの方のご参加をお願いします。参加者には実り多い学術集会になるものと確信しています。
大会長 山手丈至