専門家認定試験・資格更新

JCVP会員資格更新

一般社団法人日本獣医病理学専門家協会

会員資格認定および更新規程

(目的)

第1条 この規程は、一般社団法人日本獣医病理学専門家協会(以下「本会」とする。)の定款第3条に基づき、会員資格認定および更新について定める。

2 本資格認定では、動物の病気の病理診断に関する知識と実践能力、および病気の発生メカニズムに対する理解力を問う。これらの基盤となる獣医病理学総論および各論(産業動物、伴侶動物、実験動物)のほか、毒性病理学、免疫病理学、分子病理学に関する基礎的知識、また、獣医病理学をはじめとする関連分野の最新の学術的知見についても、その理解を問う。これにより、日本の獣医病理学専門家が備えるべき知識と実践能力の水準を明示するとともに、その質的水準を社会に広く示し、獣医病理学の専門家を目指す者に勉学の指針を与える。

第2条 会員資格認定試験委員会(以下「試験委員会」という)は原則として理事および評議員の中から選考される。試験委員会は以下の用務を行う。

  1. (1)資格試験問題を作成する。
  2. (2)資格試験を実施する。
  3. (3)会員資格更新を行う。

2 理事会は試験委員長を指名する。試験委員長は試験委員会を統括する。試験委員長は副委員長、試験科目長を指名し、試験委員会はこれらの者をもって構成し、本会の庶務担当理事、理事長は陪席することができる。

3 試験副委員長は試験委員長を補佐する。

4 試験科目長は総論科目長の1名、伴侶動物、産業動物、実験動物の各論科目長の3名、画像問題科目長の1名を加えた5名とする。また、各科目長の下に総論は4名、その他の科目は各2名の科目委員を配置する。

5 試験委員長は査読を担当する査読委員を2名以上指名することができる。

6 試験委員長は会員に公表するが、その他の委員は非公表とする。

7 委員会は、一切について守秘義務を有する。

(試験問題作成)

第3条 試験委員会は筆記問題、画像問題、鏡検問題を作成する。

2 会員が出題した資格認定試験案(筆記問題)を総論、伴侶、産業、実験動物の科目委員が精査し、各科目長が選定する。査読委員は、選定された筆記問題を査読する。

3 画像問題は、画像問題担当委員が出題し、画像問題科目長が選定する。

4 鏡検問題は、科目委員を含む会員資格認定試験委員が出題し、試験委員長が選定する。

5 試験委員長は、全ての試験問題を精査し、決定する。

6 試験委員会は、本会事務局に筆記問題および解答用紙の印刷を依頼する。

(受験資格)

第4条 以下の1)~4) を満たす者は資格試験を受験することができる。

  1. (1)公益財団法人日本獣医学会会員であること。
  2. (2)6年制大学を卒業し、JCVP会員またはそれに相当する経験を有する病理学研究者の指導の下、獣医病理学に関する専門的研究または職業に3年以上従事したことを証明できること(4年制大学を卒業した者は5年以上とする。ただし、修士課程での経験年数を含む)。
  3. (3)レフリー制度の確立した学術雑誌に獣医(実験動物学および毒性学を含む)病理学に関する論文等(共著も可)が1報以上あること。
  4. (4)日本獣医学会病理学分科会(JSVP)/本会Web教育スライドセミナー、本会指定研究会、JSVP主催スライドセミナー、卒後教育セミナー、獣医病理学会研修会、日本毒性病理学会(JSTP)学術集会およびJSTP主催スライドカンファランスに合計3 回以上参加していること。(参加見込みでの受験申請も認めるが、試験前までに参加証明書(コピー)を提出すること)。

(会員資格認定試験)

第5条 試験委員会は資格試験を以下のように実施する。

2 資格試験の時期および試験会場は理事会で決定する。

3 受験者は、別途定める受験申込み票、履歴書(研究歴を含む;市販A4版、写真添付)および上記受験資格を証明する書類を本会事務局に送付する。

4 受験料は別途定める規定に従う。

5 試験委員会は試験の採点を行い、別途定める基準に従い合否の判定を行う。

6 試験委員長は試験結果を理事長に報告する。理事長は試験結果を理事会に諮り、新規会員を決定する。理事長は試験結果を受験者に文書で通知する。

(会員資格更新)

第6条 一般会員は資格取得後5年毎に資格更新審査を受けるものとする。

2 資格更新を申請する者は、資格取得(更新)から5年目の満了までに、所定の資格更新申請書により申請を行うものとする。

3 資格更新の基準は以下のように定める。

  1. (1)資格更新申請時に公益財団法人日本獣医学会の登録会員であること。
  2. (2)資格認定試験問題案(筆記問題)を作成し、提出することで資格更新の評点を得ることができる。
    会員各人に指定された範囲の総論1題、各論1題(伴侶、産業、実験動物のいずれか)を作成し、出題期限までに本会事務局に提出する。
  3. (3)資格更新申請時から遡って5年の間に、別に定める資格更新のための評点を200点以上修得していること。
  4. (4)資格更新にあたり、第6条3(1)~(3)の基準が満たされていない場合には、資格更新を保留することができる。但し、保留期間は原則として1年とし、更新後の認定期間は本来の5年間とする。
  5. (5)資格更新時60歳を超えた会員の資格更新は審査対象外とし、会費納入をもって会員資格を自動的に更新する。

4 委員会は資格更新審査結果を理事長に報告する。理事長は審査結果を理事会に諮り、更新者を決定する。理事長は審査結果を資格更新申請者に文書で通知する。

(資格有効期間)

第7条 更新年の8月1日より5年目の7月31日までとする。

(改廃)

第8条 この規程の改廃は、理事会の決議により行うものとする。

附則

  1. 1.この規程は、本会設立の日より施行する。
  2. 2.上述の会員は本会の前身組織である日本獣医病理学専門家協会における会員歴を継承するものとする。
  3. 3.2025年3月22日理事会にて改定。
  4. 4.2026年7月25日理事会にて改定。

別表

日本獣医病理学専門家協会(JCVP)会員資格更新のための評点基準(5年間)を以下の表1に示す。

表1.評点基準

評点項目参加発表a
1) 資格取得または更新後の日本獣医学会会員歴 (50点)b
2) 資格認定試験出題(1回10点)c
3) 更新申請直近未公表の資格認定試験筆記問題解答:100点以上(50点)d
4) JCVP/JSVS主催セミナー等1010(3)
5) JCVP学術集会/日本獣医学会学術集会 / 日本毒性病理学会/ 外国獣医病理学関連学会#、e2010(3)
6) 獣医病理学研修会#(JCVPスライドフォーラム)2010
7) JCVP指定研究会等##、f55(2)
8) Veterinary PathologyおよびThe Journal of Veterinary Medical Science 論文発表10h(3)
9) その他獣医病理学および毒性病理学に関する著書、学術論文等5h(2)
10) 獣医病理学関連報告書、症例報告等 (公開文書に限る)g3(1)

# :開催役員等の指導的あるいは推進的参加(座長は含めず)は10点加算する。

## :開催役員等の指導的あるいは推進的参加(座長は含めず)は5点加算する。

a :発表点数は参加点数に加算する。括弧内数字は筆頭でない共同発表者の点数を示す。

b :1年10点×5年 = 50点。

c :会員は、資格認定試験問題を原則として毎年出題する。

d :郵送された筆記試験問題を回答する。教科書等を参考にしてかまわない。

e :外国獣医学関連学会は、日本以外で開催される学会・研究会等で、獣医病理学に応用できる技術・情報に関する演題を含むもの。

f :JCVP指定研究会等は当面下記のものとする。なお、記載されたもの以外の国内・海外の獣医病理学/毒性病理学に関する研修等についても内容により評点加算を考慮する。

g :公的機関における報告書等で一般閲覧できるものに限る。

h :責任著者も筆頭著者とみなす。

  1. 5.JCVP指定研究会等を以下の表2に示す。

表2.JCVP指定研究会等

つくば病理談話会家畜衛生研修会東北病理標本検討会
県家畜保健衛生
業績発表会
ブロック家畜保健衛生
業績発表会
全国家畜保健衛生
業績発表会
ブロック大会(産業動物獣医学会・小動物獣医学会・獣医公衆衛生学会)全国大会(産業動物獣医学会・小動物獣医学会・獣医公衆衛生学会)九州・山口
病性鑑定協議会
九州・山口・沖縄
病理事例研修会
全国食肉衛生検査所
協議会
病理研修会
毒性病理学会
スライドカンファランス
毒性病理学会
教育セミナー
実験動物病理標本交見会家畜保健衛生所
病性鑑定技術検討会
(北海道)
  1. 6.資格更新申請にあたり、以下の評点項目についての資料を添付する。

表3.資格更新添付資料一覧

種別評 点 項 目必要な添付資料
JCVP学会/日本獣医学会/ 毒性病理学会JCVP学会/日本獣医学会/日本毒性病理学会学術集会/外国獣医病理学関連学会参加参加証 (コピー)
JCVP学会/日本獣医学会/日本毒性病理学会学術集会/外国獣医病理学関連学会
指導的・推進的参加(シンポジスト、開催役員など)
プログラム等の該当部分のコピー
(開催年月明記)
JCVP学会/日本獣医学会/日本毒性病理学会学術集会/ 外国獣医病理学関連学会発表(筆頭演者・共同演者)講演要旨の該当部分のコピー
(発表年月明記)
JCVP主催セミナー/獣医病理学研修会獣医病理学研修会(JCVPスライドフォーラム)/スライドセミナー/卒後教育セミナー/ワークショップ参加参加証(コピー)
獣医病理学研修会(JCVPスライドフォーラム)/スライドセミナー/卒後教育セミナー/ワークショップ
指導的・推進的参加(シンポジスト、開催役員など)
テキスト、プログラム等の該当部分のコピー
(開催年月明記)
獣医病理学研修会(JCVPスライドフォーラム)/スライドセミナー/卒後教育セミナー/ワークショップ
発表(筆頭者・共同演者)
テキスト、プログラム等の該当部分のコピー
(開催年月明記)
JCVP指定研究会等JCVP指定研究会等参加参加証(コピー)
JCVP指定研究会等
指導的・推進的参加(開催役員など)
テキスト、プログラム等の該当部分のコピー
(開催年月明記)
JCVP指定研究会等発表(筆頭演者・共同演者)テキスト、プログラム等の該当部分のコピー
(開催年月明記)
論文発表等Veterinary Pathology
The Journal of Veterinary Medical Science
論文発表(筆頭著者、共同著者)
発表論文の表紙1ページ
(著者、題目、誌名、年を含む)のコピー
その他獣医病理学および毒性病理学に関する著書(筆頭著者、共同著者)著書の表紙および著者名を示す部分。部分執筆では担当部分(ともにコピー)
その他獣医学病理学および毒性病理学に関する論文発表(筆頭著者、共同著者)発表論文の表紙1ページ
(著者、題目、誌名、年を含む)のコピー
獣医病理学関連報告書、症例報告等(公開文書に限る)(筆頭著者、共同著者)当該文書のコピー