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Japanese College of Veterinary Pathologists

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軟部組織腫瘍の分類と日本語名

2023年3月20日

日本獣医病理学専門家協会会員各位
 

 

 日本獣医学会病理学分科会と日本獣医病理学専門家協会(JCVP)では、「動物腫瘍のWHO組織学的分類第2版」をもとにした日本語訳を2015年に提案致しました。この分類は、日本獣医学会の疾患名用語集に盛り込まれ、病理をはじめ多くの臨床の先生方にも利用して頂いております。
 今回、WHO分類が「飼育動物腫瘍の外科病理(Surgical pathology of tumors of domestic animals)」と改題され、大きく改訂されて発刊されました。現在までに皮膚(2018年)、乳腺(2019年)、軟部組織(2020年)、骨・軟骨・硬組織(2021年)などが上梓されています。そこで、これらをもとにした新しい動物腫瘍の組織分類の日本語版を獣医学会獣医病理学分科会(JSVP)およびJCVPより順次提案させて頂くことと致しました。 第一段として、軟部組織腫瘍の組織分類、組織所見、組織写真、鑑別診断とともに代表的な腫瘍増殖パターンの日本語訳を提示する運びとなりました。新しい分類には、多くの新しい診断名が加えられおり、十分なコンセンサスが得られていないものや疑問が残る診断名も含まれております。そこで、現状に即した簡易分類ならびに軟部組織腫瘍(soft tissue tumor)と肉腫, NOS(not otherwise specified)の定義および組織診断名としての利用方法も併せて提案することになりました。また、Dr. Matti Kiupelのご好意により、軟部腫瘍の増殖パターンをイラスト、写真付きで提示しますので、ご利用ください。
 組織分類は臨床と病理の共通認識をもつために必須の道具です。使いやすく精度の高い分類を確立するために今後臨床と病理の専門家が一緒になって検討していく努力が必要だと考えております。

日本獣医学会病理学分科会 分科会長
日本獣医病理専門家協会 理事長
内田 和幸

日本獣医学会病理分科会腫瘍診断基準策定委員会
委員長 尾崎 清和


内容
※パスワードは3月27日(月)にメールしております。

1. 飼育動物腫瘍の外科病理03軟部組織腫瘍.pdf(要パスワード) PDF
 軟部組織腫瘍の組織分類、組織所見、組織写真、および鑑別診断を写真付きで詳細に解説しています。

2. List_of_diagnosis_STS.pdf PDF
 軟部組織腫瘍の分類並びに現状に即した簡易分類です。

3. Growth Patterns_STS.pdf (要パスワード) PDF
 軟部腫瘍の増殖パターンをイラスト写真付きで解説しています。

4. STS_NOS.pdf (要パスワード) PDF
 軟部組織腫瘍(soft tissue tumor)と肉腫, NOS(not otherwise specified)の定義および組織診断名としての利用方法を解説しています。

ご意見・質問は下記に連絡ください。
 tumor@pharm.setsunan.ac.jp


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