ご挨拶
第8回日本獣医病理学専門家協会学術集会
大会長 芝原友幸
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
動物衛生研究部門
第8回日本獣医病理学専門家協会(JCVP)学術集会は2021年3月30日(火)及び31日(水)に開催され、農研機構 動物衛生研究部門が司宰機関を務めさせていただくことになりました。多くの会員の皆様が、獣医病理学に関する発表、討論を楽しんでいただけるよう努めてまいりますので、ご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
近年、動物ではアフリカ豚熱(ASF)、ヒトでは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの疾病が世界的に猛威を振るい、経済活動に重大な影響を及ぼしています。これらを含む重要な疾病の防疫、対策には世界での発生状況とその病態の全体像を冷静かつ正確に俯瞰し、そのうえで適切な対応をとることが不可欠です。本学術集会が開催される2021年には新たに第6期科学技術基本計画(2021~2025年度)がスタートし、我が国が目指すべき未来社会の姿が示され、更なる経済発展と社会的課題の解決の両立が求められます。これらの大きな社会の流れを考慮し、社会の要望に応える形で獣医病理学も発展させていく必要があると考えられます。このような背景を踏まえ、第8回JCVP学術集会のテーマを「新時代を拓く獣医病理学」としました。令和という新しい時代が始まり、獣医病理学のこれまでの知見を発展させ、さらに、未来のために、次世代への橋渡しとなるよう本学術集会を進めてまいりたいと考えております。
本学術集会ではスライドフォーラム(第61回獣医病理学研修会)、特別講師によるスライドセミナー、チュートリアルセミナー、卒後教育セミナー及びポスターによる一般演題発表を企画しております。多数の皆様のご参加を心からお待ちしております。