ご挨拶
第9回日本獣医病理学専門家協会学術集会
大会長 木村 享史
北海道大学 大学院獣医学研究院
比較病理学教室
皆様におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。このたび、JCVP理事会及び総会にてご推挙いただき、第9回JCVP学術集会を担当させていただくことになりました。至らぬ点もあろうかとは存じますが、皆様のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
2020年初頭に始まった新型コロナウイルス(COVID-19)の流行は、社会の在り方を大きく変えることになりました。学問の世界においても、人流抑制と三密回避のため、多くの学会が中止あるいはオンライン形式での開催となりました。JCVP学術集会も2019年度の第7回は中止、2020年度の第8回はオンライン開催とせざるを得ませんでした。とはいえ昨今の前例のない不自由な状況は、学術集会の意義を改めて考える良い機会といえるかもしれません。そこで、今回の学術集会のテーマは「獣医病理学の深化と発展を目指して」としました。目を引くような新規性のあるタイトルではありませんが、JCVP学術集会に参加される皆様の共通の願いではないかと思い、設定いたしました。学術集会の醍醐味は、対面でのディスカッションと人的ネットワークの構築にあると私は考えています。しかしながら、COVID-19流行の収束はいまだに見えない状況です。札幌での現地開催を最後まで模索しておりましたが、慎重な検討の結果、今回も対面での集会は開催が難しいと判断せざるを得ませんでした。大変残念ではございますが、昨年度の経験も踏まえ、Web集会を円滑に進めて参ります。皆様のご協力を重ねてお願い申し上げます。
学術集会においてはスライドフォーラム(第62回獣医病理学研修会)、スライドセミナー、チュートリアルセミナー、卒後教育セミナー及びポスターによる一般演題発表を企画しております。多数の皆様のご参加を心からお待ちしております。